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戦時中日本人の捕虜を前に米兵がダーウィニズムを講義する、というエピソードを山本七平が書いている。天皇を神だなどと信じる野蛮で無知な日本人をからかってやろうというわけだ。
しかしその日本人捕虜はダーウィンの進化論など学校で習って知っていた。人間が猿から進化したことを知っていて、しかし同時に天皇がカミであることも受け入れている。
戦時中は日本の歴史上でも価値観が一色に染められた狂信的な暗黒時代と見なされているが、その時代にしてこれなのである。天皇を神だと教える一方で進化論を教えてしまう。そのことに誰も疑問を感じないし、教わってる方も特に矛盾を感じない。米兵からすればわけがわからないのだろう。
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